富山の郷土料理として知られる煮付けに加えて
「バイ飯」などの新しい調理法にも注目!
殻の頭頂部が黒いことから「ケツグロ」などとも呼ばれる、殻の小さいツバイ。対してオオエッチュウバイは殻が大きく薄いのが特徴で、しっかりとした歯ごたえがあり、噛めば噛むほど増す旨みが魅力。身が大きいことから刺身に重宝されています。どちらも夏場の魚の漁獲が少ない時期に多く水揚げされることから人気があり、古くから刺身や炊き込みご飯などで親しまれています。なかでも煮付け(含め煮)は、富山の郷土料理としてよく知られる逸品です。「倍」という語呂から、縁起物として祝いの席に出されることもあります。
2014年に開催された「第1回 Fish-1(フィッシュワン)グランプリ」では、富山県の魚津漁協が出品した、ツバイを用いた炊き込みご飯「バイ飯」が準グランプリを獲得しました。バイ飯が注目されたことから、今までの煮付けなどの調理法に加えてさらに料理の幅が広がり、需要が拡大しています。また、魚津市内の飲食店で、それぞれの味付けや調理法にこだわったバイ飯が食べられます。おいしいバイ飯が食べられるお店をはじめとする、魚津の観光情報についてはこちら
小型サイズの貝は再放流し、富山湾の貴重な資源を保護しています
バイかご縄漁にて漁獲され、新湊や滑川、魚津、くろべで水揚げされています。富山湾の水深 400~1,550mの海域にバイ貝用のかごを沈めて一晩待ち、かごに入ったバイ貝を漁獲します。餌はサバやサンマ、ソウダガツオ等です。近年では大きな個体が減少しており、持続的な漁獲と資源を保護するため、網目の拡大や船上選別により殻高 35mm未満の小型サイズの貝は再放流するなど、自主的な資源管理に取り組んでいます。
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