ベニズワイガニ(富山湾の朝陽)

県内では身近に親しまれる
富山の秋の名産品

ベニズワイガニ ベニズワイガニが生息するのは、水深 800m~2,500m の深海。殻全体に赤身が強く、メスは漁獲禁止なので、市場に出回っているのはオスだけです。深海で 8~10年かけて育つため、その味は格別です。
水深 800m以深で漁獲されるベニズワイガニを、かごなわを用いて漁獲する方法を開発したのは、富山県魚津の漁業者。富山県は水深 800m 以深となる漁場が近いため、新鮮なベニズワイガニを水揚げ後すぐに茹でることができ、ベニズワイガニの味を長持ちさせています。
県内では、地元の漁業への理解とその食べ方と味を学んでもらう一環として、射水市などの小学校の学校給食に一杯丸ごと出されます。昼セリが行われている漁港では、その日に獲れたカニが夕方の食卓に並ぶなど、新鮮な魚として県民に親しまれています。
また、平成 28年から県内漁港で水揚げされたベニズワイガニを「高志(こし)の紅ガニ(あかがに)」と命名し、その赤い魚体を富山湾にのぞむ朝陽になぞらえ、価値も知名度もどんどん上昇してほしいという願いを込めてキャッチフレーズを「富山湾の朝陽」とし、ホタルイカ(春)、シロエビ(夏)、ブリ(冬)に次ぐ富山県の秋を代表する魚としてブランド化を進めています。
また、高志の紅ガニの中でも「紅ズワイガニ・ブランド化推進協議会」が定めたブランド規格を満たす良質なものは「極上」としてタグがつけられます。
富山湾で漁獲されたベニズワイガニは「旨味」「甘味」ともに抜群であり、また、漁港から漁場までの距離が近く水揚げされたのち1日とかからずに店頭に並べることもできるため、新鮮で最も味の良いものを口にすることができます。
現在、県内外における「高志の紅ガニ」の知名度向上のため、ポスター・パンフレット等の掲示やイベントでのPR活動を行っています。

「かにかご漁」発祥の地、富山県魚津。
新鮮なカニがたくさん市場に並びます

水揚漁港は新湊、滑川、魚津、くろべ、宮崎。ベニズワイガニが生息するのは水深800m以深の深海なので、通常漁場は港から遠い沖合ですが、富山湾は大陸棚が狭く、漁港から漁場まで 1 時間程度で到着することから、鮮度が抜群。自主的な資源管理のもと、漁獲期間を9月1日から5月末頃までとし、年間 800tを上限に漁獲されています。
かごなわ は 1つ 1.5mあるカニかごをロープにいくつも連ねて沈めて獲る漁法。 急峻な上に複雑な海流が流れる海底の狙った所に落とすのは、まさに漁師の腕の見せ所。
9月にベニズワイガニ漁が解禁されると、新湊の市場では真っ赤なベニズワイガニが並ぶことで「赤いじゅうたん」の様に見え、見学者を喜ばせています。

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